踊る精神科医に聞くホントのところ、どうなの? 第7回:精神科医療やカウンセリングって、感情労働なの?
第6回の続きです。
前回は、対応の悪いスタッフがいる背景に、
感情労働を目指しつつも、
それがうまくいっていないという事情を見てきました。
感情労働とは、
よくない感情(怒り、イライラ、軽蔑、憎しみ 等)を抑制し、
よい感情(愛情、いつくしみ、優しさ 等)をともないつつ、
サービスを提供すべき、とされる、労働のことで、
典型は看護師さんです。
でも、それで本当に良いのか?
今回は、
そもそも、治療のゴールは、
患者さんも、治療者も、同等な立場で、
感情を表現し、交流できるようになることではないか?
感情労働としての関わりだけでは、
それは達成できないのではないか?
という観点から、
患者さんとスタッフとの関係に
一石を投じています。