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2018/01/30

感情リテラシー速攻コース④:イライラと怒り(その1)

さて、
感情リテラシーの
速攻コースが続きます。
前回は、こちら↓
感情リテラシー速攻コース③:嫌悪と憂うつ

今回は、
イライラ怒りについて
整理しましょう。

なかなか奥の深いテーマで…
サクッとは、いきませんが…

ポイントは、
状況→感情→行動、
このセットでしたね。

・・・

わかりやすいように、
はじめに怒りから、
説明しますね。

<怒り>
ヒトの四つの機能が乱され続ける

怒り

実力行使の最終通告

これ、
どういうことでしょうか?

まず、状況。

生命の危険を感じるほどではないが、
一過性ではない、
無視できないダメージがある、
ということ。

ダメージは、
いろいろなレベルで、あり得ます。

自分の信念をひたすら
否定され続ける。
(信じる、へのダメージ)

自分の意見をひたすら
否定され続ける。
(考える、へのダメージ)

自分の感情をひたすら
無視され続ける。
(感じる、へのダメージ)

自分の体の動きをひたすら
邪魔され続ける。
(動く、へのダメージ)

生命の危険を感じる程度なら、
恐怖、の状況になります。

身を離すことができて、
一過性で終わるなら、
嫌悪、の状況になりますね。

そして、行動。

実力行使最終通告とは、
どういうこと?

動物の例えが
わかりやすいでしょう。

縄ばりに入りこまれた犬が、
相手の犬に対して、
牙をむいて、ガルルル…と
うなっている、という行動です。

いま、立ち去らないと、
(=最終通告
かみつくぞ
(=実力行使
ということですね。

・・・

これ、ヒトの世界では、
どうなるのでしょうか。

まとめた企画書が
ことごとく却下される、
ある会社の課長さん。

部長に向かって、
青筋を立てながら、
声を荒げて、
「次の企画書も、
正統な理由もないまま、
ボツにされるなら、
私、この会社、辞めます!」
と言い放つ。

これ、
怒りの感情リテラシーとしては、
合格ですね。
(仮に、A課長、としましょう)

でも、同じ状況だが、
別のB課長はどうでしょう。

部長には今までどおりペコペコし、
部下と飲んだくれた時だけ、
延々と、部長の悪口を言う、
という行動だったら、
どうでしょう?

部長への怒り、
という感情について、

実力行使の最終通告、
という行動で対処する、
とは、
とてもなっていませんね。

・・・

A課長の場合、
こうしてくれなければ、
こうする、
という相手へのメッセージが
明瞭です。

最終通告の内容と、
実力行使の内容とが、
しっかり自覚でき、

かつ、

部長に対してコミュニケーションを挑む、
その力量があるからです。

それがないと、
B課長のようになってしまいます。

つまり、
A課長のようにできれば、
怒りの感情リテラシーは
極めて、シンプルなのです。

もう一度、いいます。
元来、シンプルなのです。

でも、実際は、
B課長のように、
ひどくこみいった状況になっている場合が、
多い、ですよね…

なぜだろう…

これ、次回、
お伝えしますね。

・・・

<イライラ>
怒りを生む状況が予想される

イライラ

実力行使のほのめかし

怒りの感情リテラシーがわかれば、
イライラは、
いわば、
その前段階だ、
ということになります。

A課長なら、
企画書が却下された時、
部長に向かって、
「私は、この会社では、
お役に立てないかもしれませんね…」
など、
イライラした口調で伝える、
ということができたでしょう。

イライラの感情をエネルギーにして、
部長に対する、
コミュニケーションになっている。

でも、
B課長なら、どうでしょう。

例えば…、
職場では、いつもの通りだが、
自宅では、
妻のちょっとした言動に、
いちいちイラつく。
妻は、
「また会社で何かあったのね」と
腫物にさわるように
遠巻きに接する…。

・・・

次回は、
元来、シンプルなはずの
怒りとイライラの感情リテラシーを
ややこしくしているものは何か、
考えてみましょう。

・・・

さて、
感情リテラシーに
どこから取り組んだらいいか、
わからない時、

Do:
まず、感情を、
状況→感情→行動という
セットの中で考える
クセをつける。

Don’t:
知識が持つ力を軽んじる。

(前回と同じです)

<簡単なワーク>
今までの人生で、
マックス、怒りを感じたのは、
どんな時ですか?
その体験を、
状況→感情(不安)→行動、
このセットに
まとめてみましょう。
それは、
感情リテラシーとして
機能していましたか?
具体的には、
実力行使の最終通告が
できていましたか?

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。