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2019/08/05

精神障害者と起業⑤:副業から始めよう



今回は、
クリニックに通院中の、
30代、女性で、

ご自身の病状を抱えながらも、
会社にフルタイムで勤務中、
かつ、
副業としてアクセサリーの
製作・販売にも取り組んでおられる
Sさんを、ご紹介します。

小椋が作成した質問事項をQ、
文章で返答を頂いたものをAとして、

Sさんの了承のもと、
段落の修正以外は、
原文でシェアしますね。

会社で働く、
という選択肢以外にも、

自分を表現し、
対価を得る方法がある、
その希望となれば
幸いです。

・・・

Q1:
Sさんの病状について、
一番きつかった頃と、
現在とを比較しながら、
お教えください。

A1:
一番病状がきつかった時期は
ただ何も出来ずに
座っている事しか
出来ませんでした。

 「食べる、寝る」と言う
基本的な事も難しく
感情の起伏も激しく、

突然湧き上がる不安に
泣き出したりする事も
多々ありました。 

現在は
自分のココまでなら大丈夫
と言うラインが分かってきたのもあり

【無理をしない】
【人を頼る】

を頭に置いて
行動するようになったので
電車に乗って
遊びに行くことも
可能になりました。

・・・

Q2:
アクセサリーの
製作・販売を始められた
きっかけについて、
お教えください。

A2:
元々は
考え込む時間を減らそうと
ゲームをしていました。
これが効果てきめんで
深く落ち込むのを
防いでくれたのですが

だんだんと
何かしたいなという気持ちが
湧いてきたので 
これは凄い心の変化だぞ!
と感じたので

その変化を大切にしつつ
波のある体調のことも考えて
無理なく自分のペースで
お小遣いを稼ぐ方法はないのかな?
と考えて
趣味のハンドメイドの
販売をやってみようかな?
と思いました。

・・・

Q3:
どんなアクセサリーを
製作されていますか?
(種類、使用する素材、
製作に要する時間、
可能であれば写真も)

A3:
ピアス、イヤリングから
スタートして今は
ストラップやレジンアクセサリー
やり始めたのですが

これを書いている間に
ドライフラワーとビーズパーツも
作り始めました(笑)

染色もやるつもりで
勉強しています。 

制作時間は
10分〜2時間ほどです。 
体調とその日の気分で
無理のないようにしています。

・・・

Q4:
どのようなルートで、
どのような方に、
アクセサリーを販売されていますか?

A4:
ネット販売を中心に
配信での販売をしています。

フリマにも出店する為に
家族や友人に
協力をお願いしています。

対面でのやり取りや
人混みはしんどくなる事もあるので
その不安のリスクを減らすためです。 

今後は
ネット販売の幅も広げつつ
委託販売もしていきます。

・・・

Q5:
アクセサリーの製作・販売の中で、
Sさんなりの工夫をしている部分を
お教えください。

A5:
絶対に無理をしない事です。
元々が凝り性なのと
頑張りすぎる所があるので
制作時間も何時まで!
と決めておいたり 

発送などの日程も
長めに取っておいて
【ちゃんとしなきゃ!】と
追われるストレスを
なるべく感じないように
心掛けています。

(インタビューの後半は
次回までお待ちください!)

・・・

さて、
PSMの立場でも
起業できるのか
という不信がよぎる時、

Do:
まずは
副業としてはじめる。
(副業的な規模から
はじめる)

Don’t:
最初からあきらめる、
あるいは、
無理をして
病状を悪化させる。

<編集後記>
Sさん、
シェアさせて頂き
ありがとうございます。

製作時間が
短いと10分、
長くても2時間、
というあたりが、
とてもリアルです。

ちょっとならできるかな・・・
(だから、ちょっとでも、
やってみよう)

でも、
無理をしないでやめておこう・・・
(10分しかやってないが
今日はここまでにしよう)

この、
絶妙な自己コントロールこそ、
Sさんが、
療養生活を通じてもぎとった、
成果です。

これ、
できるようで、
できません。

たいていの場合は、
まったく、やらないか、
半日もぶっ続けでやるか、
になりますね。

Sさんの場合、
副業が、
療養生活の自然な
延長になっています。

次回は、
インタビューの続きです。
こちら↓

このような自己表現が
どのような喜びをもたらすか、
シェアさせていただきますね。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。