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2019/12/02

コツコツやるためのコツとは



さて、今回は、

どんな疾患であれ、
療養上のどんな段階であれ、

避けて通ることのできない、
何ごとも、コツコツやる、
というスキルについての話題です。

確かに、これ、
すごーく苦手なPSMの方、
多いですね。

このスキルを持っている方に
出会うと、
逆に驚きます(苦笑)。

どんな事情があって、
コツコツ、できないのでしょうか?

どうすれば、
コツコツ、できるように
なるのでしょうか?

・・・

典型的な状況を、
うつ病で長く療養している
架空のAさん、
30代、女性、のケース
見てみましょう。

Aさんは、もう5年も、
ほとんどの時間を
自宅の中で過ごしています。

調子がいいと、
ビデオをみたり、
ちょっとした手芸をしたりは
できますが、

調子がわるいと、
起きていることすら
しんどすぎて、
日中もベッドで横になります。

ただ、
半年に一回ぐらいは、
大好きなアーティストの
ライブに遠方まで出かけます。
(うつ病になる前は、
ふつうにできたことでした。)

当日、なんとか
楽しむことはできますが、
もちろん、すごーく
無理をしているので、
その後の数日は
完全に寝たきりになります。

その結果、
その決死の外出は、
療養をすすめるリハビリとして、
全く、役に立っていません。

急に、そんな
無理をしなくても、

毎日、ちょっとずつでも、
外にでて散歩をするとか、
自宅の中でストレッチをするとか、

コツコツやればいいよね、と
頭ではわかりますが、
おっくうすぎて、
それができません。

ストレッチを、ちょっと
がんばってやってみても、
その努力が、現状を
どんなふうによくしていくのか、
全くイメージが
持てないのです。

実際、ちょっと
やってみたこともありますが、
その時、
自分にどんなプラスの変化が
起きているのか、
全く、わかりません。

いつまで
こんな生活が続くのだろう・・・、と
焦りの気持ちしかありません。

発病する前は、
いろんなことが、できたのに・・・。
本当は、やりたい仕事も
あったのに・・・。

そして、療養生活は
5年になっている・・・。

・・・

皆さんなら、
Aさんに、
どんなアドバイスをしますか?

ストレッチを
コツコツ続けた結果、
うつ病から脱出できたケースを紹介して、
モチベーションアップを図る?

コツコツやらないと、
ライブに行かせない、
というルールににする?

焦りの気持ちを和らげるための
カウンセリングをする?

ちょっとだけ
ストレッチをやった時、
どうせこんなことをやっても・・・、
というマイナス思考がでてくる、
それを修正する?

いろいろ、
作戦はありますし、
結局、Aさんに
合うか合わないか、
だとも言えます。

仮に、
いま挙げたどれも、
ダメだった場合、
どうする?

・・・

Aさんの担当医は、
Aさんの生活の実情を
より詳しく聞いて、

Aさんは、
朝、起きても、
部屋着に着替えず、
パジャマのままで
生活していました。

洗顔もしなことも
多いようです。

また、食事をしても、
食後の歯磨きをしないことが
しばしば、ありました。

そこで、担当医は、
次のような指示をしました。

朝、起きたら、
部屋着に着替えること。

上と下の両方を着替えるのが
おっくうな時は、
上着だけでも、着替えること。

食後は歯磨きをすること。
それもおっくうな時は、
うがいでもよい。

担当医は
次のように説明しました。

散歩やストレッチが
自他共にわかりやすい、
「大きな」リハビリだとすると、

これは、
それのどこがリハビリなのか
すぐにはわかりずらい、
いわば、
マイクロリハビリ」だね、
と。

さて、2ヶ月後、
どんな変化がおきたでしょうか?

続きは、
次回にしましょう。

・・・

コツコツ
療養に取り組むことが
難しい時、

Do:
マイクロリハビリに
取り組んでみる。

Don’t:
マイクロリハビリなんて
役にたたないと一蹴する。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。