うつ病に有益な低GI食品を生活に取り入れる3つのコツ
うつの療養生活に
プラスになる食材は、
なんだと思いますか?
食生活は、ヒトの健康維持に
とても大切な領域なのに、
実は、精神医療の中では、
ひどく軽視されてきました。
ごく最近、やっと、
「精神栄養学」という分野が
立ち上がって来ています。
そのような知見を踏まえ、
今日、まず、お伝えしたいのは、
血糖コントロールがとても重要!
これ、ですね。
え? それは、
糖尿病の患者さんのことでは?
そう思われるかもしれません。
確かに、
血糖降下薬を服用する
糖尿病の患者さんでなければ、
内科が定義するような、
高血糖、低血糖には、
ならないでしょう。
でも、
高血糖「傾向」、
低血糖「傾向」、
その「乱高下」は、
ありえます。
そして、それが、
実は、精神症状に、
大きな影響を与えることが、
わかってきています。
(以下、ややこしいので、
「傾向」の補足ははぶきます)
みなさんも、
ご経験があると思います。
甘〜いスイーツを食べた直後の、
至福の感覚・・
でも、一時間もすると、なんだか、
口さびしく、イライラする・・
朝食を抜いて、
午前中、がんばって、
でも昼食前になると、
集中力が落ちる、あるいは、
逆に、妙にテンションがあがる・・
待ってましたとばかり、
昼食をガツガツ食べて、
するとなんだか、気だるくて、
やる気がなくなる・・
これらは、いずれも、
急激な高血糖で、
急激にインスリンが分泌され、
急激に低血糖になり、
その結果、再び、
急激な高血糖を欲する、という、
血糖の乱高下の
悪循環が引き起こす、
精神状態の変化なんですね。
先に挙げた例は、
その血糖の「乱高下」に
交感神経、副交感神経の反応が
複雑にからまって、
生じています。
このような精神症状の変化は、
気分をニュートラルに保つことに、
一苦労する気分障害の患者さんは、
なんとしても、
避けたいところです。
では、どんな食材を
どんなスタイルで摂ると、
血糖の乱高下を回避できるでしょうか?
キーワードは、
「低GI食品」ですね。
GIは、
glycemic index
(グリセミック・インデックス)
の略語です。
食品に含まれる糖質が、
食後、血糖として吸収される速度を、
ブドウ糖の速度を100として、
比較した値です。
70〜100を高GI、
50〜70を中GI、
50以下を低GI、
とする場合が多いです。
ネットを検索すると、
いろんな食品のGIの一覧があります。
パナソニックのサイトが、
小椋が探した中では、
データ処理に関する表記の信頼性や、
見やすさで、おすすめですかね。
http://club.panasonic.jp/diet/calorie_control/gi/index.html?evid=af
もっとわかりやすいサイトがあったら、
教えて下さいね。
また、さすが、米国。
ウィスコンシン大学医学部の
家庭医療科の、
患者さん用の配布資料は、
優れていますね。
GIをキーワードに、
どうやって
具体的に、現実的に、
食生活を修正していくか、
記載されています。
参考までに、
オフィスのホームページに、
アップしておきます。
(英文・・すみません)
要望があれば、
私訳してもいいかと思います。
おいしいところを、
一部、以下に。
<80ー20の法則>
食生活の、
8割を中、低GI食品で。
高GI食品は2割におさえる!
<「白い食べ物」を避ける>
精製されたものは、高GI!
白米よりは玄米、
白パンよりは全粒粉パン。
<食物繊維の意義>
食物繊維を一緒に摂ると、
GIは下がる。
また、同じ果物でも、
ジュースでは、GIは上がる。
さて、とても、一回では、
語りつくせませんが、
とりあえず、まとめると、
Do:
自分が口にする食べ物が、
低GIか高GIを自覚し、
低GIの食品を中心に食生活を
デザインする。
Don’t:
自分が口にする食べ物が、
低GIか高GIかに無自覚なまま、
空腹感にまかせて、
結果的に高GIのみを摂取し、
血糖値の乱高下を招き、
それに体調が振り回される。
血糖の話題以外にも、
ビタミン、ミネラル、
不飽和脂肪酸など、
精神栄養学の話題は豊富です。
またの機会に
お伝えしますね。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。